トランサミンとトレチノイン&ハイドロキノンを比較する

トランサミンとトレチノイン・ハイドロキノンを比較

 

トランサミン以外でシミ・肝斑対策と言えば、「トレチノイン」「ハイドロキノン」が有名です。実際、シミや肝斑の対策をしようと思っていて、どれを使えばいいか迷っている、という人も多いでしょう。

 

ここでは、トランサミンと、トレチノイン&ハイドロキノンを、さまざまな要素で比較をしていきます。

 

目次

 

それぞれの医薬品の概要

 

まずは、それぞれの医薬品の概要をチェックしておきましょう。

 

薬品名

薬の種別

効果のある症状

トランサミン

内服(クリームタイプもあり)

シミ・肝斑、炎症後色素沈着(ニキビ跡など)

トレチノイン

クリーム

シミ・肝斑、炎症後色素沈着(ニキビ跡など)

ハイドロキノン

クリーム

シミ・肝斑、炎症後色素沈着(ニキビ跡など)

 

↑を見てもわかる通り、トランサミンは内服、それ以外のトレチノイン、ハイドロキノンはクリームタイプ(塗り薬)となります。

 

また、トレチノインとハイドロキノンについては、併用するのが原則となります。

 

この医薬品タイプの違いは、後の比較でも関わってくることなので基礎知識として押さえておきましょう。

 

効果の仕組みを比較

 

トランサミンやトレチノイン、ハイドロキノンはいずれも「シミ・肝斑、炎症後色素沈着(ニキビ跡など)」に効果がある点で共通しています。しかし、美白効果のしくみについては違う点が多いです。まずは、効果のしくみ(作用機序)について知っておきましょう。

 

トランサミンの作用のしくみ

 

トランサミンの作用のしくみについては、トランサミンの作用機序の項目で詳しく解説しています。かんたんに説明すると、シミの原因になるプラスミン(メラノサイト)の働きを抑えることで、メラニンの発生源を弱めて色素が出にくい状態を作るのがトランサミンとなります。

 

トレチノインの作用のしくみ

 

トレチノインは「ビタミンA誘導体」と呼ばれる物質の一種です。美白成分として有名で、多くの化粧品に配合されている「レチノール」もビタミンA誘導体です。

 

ビタミンA誘導体には、表皮内のメラニン(色素)の排出を促進する作用があります。具体的に書くと、表皮の角化細胞を増殖させ、表皮のターンオーバーを早めることで、表皮内にたまっているメラニン(色素)を早く排出してしまうわけです。

 

トレチノインは、レチノールの100倍もの作用があると言われており、表皮内のメラニンをすばやく排出し、シミ・肝斑などの黒ずみを取り除くことができるわけです。

 

ハイドロキノンの作用のしくみ

 

ハイドロキノンは表皮内のメラノサイト(メラニンの発生源)を弱め、新たな色素ができにくいようにする医薬品となります。そのため、作用の仕組みに関しては、トランサミンと似ていると考えてよいでしょう。

 

効果の強さ

 

作用の仕組みを知って気になるのが、「じゃあ、どっちの方が効果が高いの?」という部分だと思います。

 

効果の強さだけで言うと、トレチノインとハイドロキノンの併用が最も強力でしょう。ハイドロキノンは「お肌の漂白剤」と呼ばれており、メラノサイトを抑えてシミ・肝斑の元を叩くことができますが、すでにできた色素をなくすことはできないので、それだけだとシミが消えるのには肌のターンオーバーを待つ必要があります。そこでトレチノインを使ってターンオーバーを促すことで、すばやくシミを薄くすることができるわけです。

 

しかし、実際のところは事情が異なります。確かにトレチノイン・ハイドロキノンは強い効果を持っていますが、副作用などのリスクも高く(詳しくは後で解説)、日本国内の市販品では濃度がかなり薄まっているものしか出回っていません。濃度が薄いので当然効果も薄く、「ハイドロキノンは思ったより効かない」という評判もあったりします。

 

また、医師の診察を受ければ、濃度の高いものを使えるケースもあります。しかし、濃度が高いとそのぶん副作用・リスクも高くなるので、肌のトラブルに見舞われるケースが出てきます。

 

以上を考慮すると、トランサミンの方が安全度が高く、効果もしっかり期待できるため、総合的にはトランサミンの方が使い勝手がよいのです。トランサミンにも副作用がないわけではありませんが、一般的な薬に比べて副作用が出る確率はかなり低いです。また、内服タイプなので体全体に作用するため、クリームタイプのトレチノインやハイドロキノンといった局所的な肌トラブルにもなりにくいのも利点です。

 

 

副作用・リスクの比較

 

高い効果があったとしても、リスクも高いようだと使用には適さないこともあります。効果の仕組みについて比較したら、次は「副作用」「リスク」についても見ていきましょう。

 

トランサミンのリスク

 

トランサミンは内服タイプの医薬品となり、副作用が出るケースがあります。 →副作用|下痢や吐き気、眠気が出ることも?

 

副作用を発症する確率は1.5%となり、一般的な市販薬と比べてもかなり低いほうではありますが、下痢や眠気などの症状が出るケースがあるのも確かです。

 

また、血栓ができやすくなるリスクがあり、高血圧や静脈瘤などの既往症がある場合は、トランサミンの服用は慎重に行うべきとされています。

 

トレチノインのリスク

 

トレチノインはカンタンに言うと「肌のターンオーバーを促す」成分となります。そのため、肌のターンオーバーが促進されすぎてしまうと、トレチノインを縫った箇所全体に炎症が広がって、赤黒くなってしまうケースがあります。

 

 

↑は、トレチノインを塗ったことで肌が赤くなってしまったケースです。これは肌のターンオーバーが進んでいる証でもあるので、ある意味では「効いている証拠」ということもできますが、赤くなりすぎるようだと外出できなくなったりなどのリスクがあるのです。

 

また、バリア機能の低下により紫外線の耐性が落ちるため、日焼け止めの対策は必須となります。

 

ハイドロキノンのリスク

 

ハイドロキノンのリスクの1つに「光毒性」があります。

 

ハイドロキノンは光・熱に弱く、酸化しやすいという特徴があります。つまり、紫外線を浴びてしまうと、ハイドロキノンが酸化されて活性酸素が産まれ、さまざまな毒性を発揮します。これが「光毒性」です。

 

光毒性が強くでると起こることの一つに「シミ」があります。せっかくシミを治すためにハイドロキノンを使っているはずなのに、日光を浴びることによってもっとひどいシミができる…なんてことになりかねないのです。

 

そのため、ハイドロキノンは夏場の使用は厳禁とされています。ほんの少しの紫外線もご法度で、4~9月くらいまではできるだけ使用は控え、どうしても使うのであれば徹底的な紫外線対策が必要です。できるだけ部屋から出ないようにするのはもちろんのこと、もし外出するにしても数時間おきに強力な日焼け止めクリームを塗るなどの対策が必須となります。

 

 

また、「白斑」のリスクがあることも知られています。ハイドロキノンの濃度・塗り方のムラなどが原因で、体の一部だけが白く色落ちしてしまい、まだら模様になってしまうことがあるのです。濃度の管理が非常に重要と言われるのはそのためでもあります。

 

リスクを考慮しよう

 

トレチノインの場合は外出がためらわれるほど顔が赤くなることがあるほか、ハイドロキノンは夏場の利用はNG、そして濃度・塗り方の管理が難しいというリスクがあり、利用難易度が高くなっています。

 

その点、トランサミンには確かに副作用がある程度はあるものの、問題のあるメラノサイトだけに作用するため皮膚を赤くしたりすることはありませんし、内服なのでまだらに作用することもありません。
(※非常に確率は低いですが、過敏反応が出た場合は発疹などが出るケースはあります)

 

そのため、リスクと言う意味では、トランサミンに軍配が上がると考えてよいでしょう。

 

入手方法・コストの比較

 

最後に、トランサミンとトレチノイン・ハイドロキノンの入手方法・コストを比較してみましょう。

 

薬品名

病院・クリニック

市販

個人輸入

トランサミン

トレチノイン

×

ハイドロキノン

 

入手経路としては↑のようになっています。トレチノインに関しては、国内では市販品への配合は認められていないため、市販はありません。また、ハイドロキノンに関しても、市販品はありますが濃度が薄い(4%未満)となります。高濃度のものは皮膚科や美容クリニックで処方してもらうことで入手できます。

 

薬品名 1カ月分の価格
トランサミン 1300~1500円程度
トレチノイン 1000~2000円程度(塗る箇所の広さで変わる)
ハイドロキノン 1000~2000円程度(塗る箇所の広さで変わる)

 

次にコストについて比べてみましょう。いずれも個人輸入での購入は可能なので、個人輸入の場合の価格比較↑をしてみました。トレチノイン・ハイドロキノンについては塗るタイプなので、塗る箇所の広さによって価格が変わってきます。そのため一概に比較はできませんが、おおむね3種類ともコスト面ではそれほど変わらないと言うことができるでしょう。

 

なお、だいたいですが、市販品だと2倍程度、クリニックでの処方だと3倍程度のコストがかかると考えればOKです。

 

入手のしやすさ・コスト面での評価

 

結論から言うと、入手のしやすさ・コストから考えても、やはりトランサミンに軍配が上がると考えてよいでしょう。

 

まず入手のしやすさですが、トランサミンの場合は処方・市販・個人輸入のいずれのルートでも全く同じものが入手できます。個人輸入だと海外のジェネリック品が安く買えるため、入手のしやすさ・コスト面からいっても使い勝手はよいと言えるでしょう。

 

次にトレチノイン・ハイドロキノンですが、これらは基本的にはセットの利用(併用)が原則となります。そう考えると、まずトレチノインには市販がないため、市販ではセット入手はできません。

 

また個人輸入の場合も、自分に合った濃度かどうかわからずに買うことになるので、副作用・リスクがついてまわります。そう考えると、トレチノイン・ハイドロキノンを利用するなら、病院・クリニックできちんと診察を受けたうえで、適切な濃度を決めてもらうようにしたほうがよいでしょう。ただ、処方の場合はコストが高くなる点は飲みこむ必要があります。

 

まとめ

 

ここまで、トランサミンとトレチノイン、ハイドロキノンについて比較してきました。

 

まず効果についてですが、効果の強さだけでいえばトレチノイン&ハイドロキノンの併用が1番です。ただ、トランサミンも多くの人が利用している医薬品であり、シミ・肝斑などの対策として有用です。

 

そして副作用・リスクについてですが、いずれもなんらかのリスクはあります。しかしトレチノイン&ハイドロキノンについては「肌が赤くなる」「日焼け止め対策が必須」「濃度の管理が難しい」などさまざまなリスクがあります。もちろんトランサミンにも副作用のリスクはありますが、トレチノイン&ハイドロキノンに比べれば安全性は高いといってよいでしょう。

 

コストについてはそれほど大差はないので、あとは効き目と安全性のどちらを重視するかということになります。トランサミンの場合は、市販薬があるくらいなので、まずは安い個人輸入で試してみるというのもありでしょう。一方、トレチノイン・ハイドロキノンについては、医師の診察をしっかり受けて慎重に使っていくことをおすすめします。

 

以上を考慮すると、

 

  1. まずトランサミンでシミ・肝斑などの対策を試してみる
  2. 効果が薄いようなら、クリニックなどでトレチノイン&ハイドロキノンを利用してみる

 

このような流れで対策していくのが、無難なのではないでしょうか。

 

→ トランサミン効果【ジェネリックの個人輸入通販が安い】

 

トランサミンを安く個人輸入する方法については↑のページで解説しているので、参考にしていただけると幸いです。