トランサミンの頓服利用・即効性について

トランサミンの即効性や頓服利用について

 

トランサミンについて「頓服として使える?」という疑問を持つ人もいるはずです。ここではトランサミンの即効性について詳しく見ていきましょう。

 

頓服としての利用は限定的

 

医薬品が頓服として利用できるかどうかについては、原則としては「すぐに効いて」「効果が長続きしにくい」ということが必要となります。

 

そこで重要なのが「血中濃度最大時間」と「半減期」となります。血中濃度が最大になる時間が早ければ早いほど「即効性がある」ということになりますし、半減期が短いほど「すぐに効果がなくなる」ということになるからです。

 

→ 血中濃度・半減期|持続時間はどのくらい?

 

トランサミンの血中濃度最大時間・半減期については↑で紹介していますが、血中濃度最大時間は約3時間、半減期も3時間程度ということで、医薬品の中では標準的な数値となっています。例えば頓服として広く使われている「ロキソニン」は、血中濃度最大時間が約30分なので、ロキソニンと比較するとトランサミンは頓服としてはそれほど優秀な数字ではありません。

 

また、トランサミンは「さまざまな症状に効果のある医薬品」という部分も重要です。

 

  1. 全身性線溶亢進が関与すると考えられる出血傾向
  2. 局所線溶亢進が関与すると考えられる異常出血
  3. 紅斑・腫脹・そう痒等の症状
  4. 咽頭痛・発赤・充血・腫脹等の症状
  5. 口内炎における口内痛及び口内粘膜アフター
参考ページ:トランサミン添付文書

 

↑はトランサミンの添付文書に書かれた適応症状となります。

 

このうち、皮膚症状の「かゆみ」などについては抗ヒスタミン薬などの方が頓服として優れていますし、「喉の痛み」についてもロキソニンなどの解熱・鎮痛剤の方が有用です。そのため、トランサミンが頓服として使われるのは「出血」を抑える場合が多くなっています。

 

また、シミ・肝斑対策についても、トランサミンの作用機序のところでも解説したように、新たにシミ・肝斑ができないようにするだけなので、実際にシミが薄くなるには2カ月以上(ターンオーバー期間)が必要になります。そのため、「トランサミンを服用したら、すぐにシミが薄くなった」というような即効性は期待できません。

 

なので、出血(妊娠初期の出血や急な鼻血など)の治療のために、トランサミンが出されているときは頓服扱いになることもありますが、その他の場合は継続服用と考えてよいでしょう。